クリエイターのためのブロックチェーン基礎用語集

クリエイターのためのブロックチェーン用語集(定期更新版)

こちらの記事では、コミュニティメンバー、特にOSS開発者やクリエイターの方々から受けた質問や提案に基づいて定期的に内容を追加あるいは除外していきます。用語集の変更、特定の話題に関する新規記事あるいは動画の追加を希望する方は、こちらの投稿にコメントしてください。なるべく頻繁に更新できるようにしていきます。

ブロックチェーン技術と暗号通貨の世界は独特です。ブロックチェーンは規制による制限や制約が最小限に抑えられていて、個人が自由に個人間で創造や取引ができるトラスト最小化(※1) の環境にあります。今日までの人類史上類を見ない技術であり、第三者からの認証を要さずに何か新しいものを低コストで作ることができます。完全に自由で分散化されたマーケットでクリエイター同士がしのぎを削ることで、イノベーション(※2)が最大化します。なぜなら、日々極めて速いスピードであらゆる物事が変化し、新たなプロジェクト、概念、競争が生まれる中で、プロジェクトは今日的であり続けるために常に活動を続けなければいけないからです。

ブロックチェーンはクリエイターにとって最も創造性に富む空間なので、クリエイターには創造力次第で何でも生み出すことができる自由があります。自由な創造とイノベーションを最大化させる環境こそクリエイターにとって理想的であり、これによって世界に影響を与えるクリエイターは適切な額の報酬を得るのです。

(※1)トラスト最小化:トラストとは「信頼」あるいは「信用」の意味。トラスト最小化とは、「信頼できる第三者を可能な限り必要としない」という意味。

(※2)イノベーション:(技術的)刷新のこと。より良い社会や将来を築くために必要となる新しい科学技術、概念、思想等のこと。DEVに参加するクリエイターはイノベーションに挑戦している。

ブロックチェーンとは何か

2008年11月にビットコインはホワイトペーパー(※3)を発表し、革命的な概念を紹介しました。その概念とは、信頼できる第三者機関、金融機関、中央発行者を必要としない純粋なP2P(ピアツーピア)(※4)のデジタル通貨のことです。これを支える主なテクノロジーがプルーフオブワーク(※5)のブロックチェーンなのです。ブロックチェーンのテクノロジーは公共かつデジタルな台帳で、システム上の全ノード(※6)によって共有されています。世界初のオープンで分散化されたネットワークの中で参加者は電子取引を認証する際にお互いが知り合いでなければいけなかったり信頼関係を築いた人のみであったりする必要はなく、正しく認証される暗号化アルゴリズムを通じて取引が行われ、悪意のあるノードに攻撃された場合は正しく修正されます。

その後、イーサリアム、カルダノ、ポルカドット、バイナンスチェーン等のブロックチェーンが無数にビルド(※7)され、その中には現在最大手となったブロックチェーンプロジェクトもあります。

現在もイーサリアムは最も評価の高いブロックチェーンとして存在し、重要なイノベーションを起こしていて、2,300人以上の開発者が活動し、Cryptokitties、DeFi、NFT、DAOといった流れが出来ています。

(※3)ホワイトペーパー:Web上の白書のことで、あるテーマに関する研究内容やその紹介をまとめたもの。

(※4)P2P:複数のコンピューター間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつ。ピアツーピアと読み、多くの場合P2Pと表記される。

(※5)プルーフオブワーク:取引記録の改ざんを極めて困難にする仕組みのこと。PoW、あるいはProof of Workと表記される場合もある。

(※6)ノード:結び目の意味で、この場合は主にPCを指す。世界中のPCが結び目となってお互いが繋がって取引のデータを記録するので、事実上改ざんが不可能となる。

(※7)ビルド:プログラミングでソースファイルをコンパイルするなどして実行可能なファイルを作成すること。

スマートコントラクト

スマートコントラクトとはブロックチェーン上に保存されているプログラムのことです。例としてイーサリアムを挙げると、スマートコントラクトはユーザーがコントラクト上でトランザクションを実行する度に自動的に実行されます。スマートコントラクトを使用することの大きな利点は、実行する際に第三者あるいは人的介入を必要としないことで、コントラクトの全条件がコード自体に存在します。

イーサリアム

イーサリアムはコミュニティで運営がされている、オープンソース、テクノロジー、コンピューターインフラです。イーサリアムによってスマートコントラクトを実行したり、ガスと呼ばれる少額の手数料を支払うことで誰でも暗号通貨を送ったりすることができます。

イーサリアムはプログラム可能なので、資金管理や支払以外の方法でも使うことができます。

ガス

ガスはイーサリアム上で取引を実行してコンピューターリソース(※8)を動かすための手数料のことです。

(※8)コンピューターリソース:ソフトウェアやハードウェアを動作させるのに必要なCPUの処理速度やメモリ容量のこと。

ウォレット

ウォレットとはキーとDappを保存する場所のことで、キーを使うことで自分が持っている暗号通貨にアクセスすることができます。自分のウォレットにある暗号通貨を「保有」すれば、プライベートキーを持っている限り、その通貨の支配権は自分のみとなります。

中央集権型取引所(CEX)

中央集権型取引所(CEX)は、世間一般で言う仲介業者のようなもので、信頼された中間業者あるいは第三者が個人資産の管理ができるサービスを提供したりマーケットを作ったりします。取引所では個人同士がオーダーブック(※9)を基に取引をすることが可能です。

分散型取引所(DEXs)

CEXとは異なり、分散型取引所(DEXs)はユーザー同士が直接繋がっている取引所で、中間業者はいません。ユーザー自身に自分のトークン(※10)の操作と支配権があります。また、オーダーブックではなくプールでユーザー同士の取引をするために、取引所のDappに自分たちのウォレットを接続することができます。

(※9)オーダーブック:オーダーブックとは、売りの注文と買いの注文をまとめた一覧表のこと。

(※10)トークン:トークンとは、ブロックチェーン技術を用いて発行された独自の暗号資産のこと。

流動性プール

流動性プールはスマートコントラクト内でロックされたトークンのプールあるいはトークンが積み重なったものとして表現されることもあります。流動性プールによって個人同士がプール内のトークンを取引することができます。流動性プロバイダーは取引ペアを作るために同価値の別のトークン(大抵の場合イーサリアム)をデポジットします。例えば、DEVとETH(イーサリアム)の取引ペアを作るために、50%のDEVと50%のETHがプールにデポジットされる、といったことがあります。

NFT

非代替性トークン(NFT)には特徴的な個性あるいは特性があります。視覚芸術、音楽、収集価値のある商品、ゲームをNFTにトークン化することが最近急増しています。なぜなら、NFTはそういった物の所有権を示して認証するための方法だからです。

FT( 代替性トークン

代替性とは経済学の用語で、同一の商品と相互に互換可能な商品を表します。そのため、代替性トークンとはそれ自体にトークンの特徴が一切ないもので、同種類の別のトークンとは見分けがつきません。代替性通貨あるいはトークンの具体例としては、ある国で発行されている同単位の紙幣や、ERC-20トークンがあります。両者とも同じ種類のものであり、同じ価値を持っています。

ガバナンストークン

ガバナンストークンの保有者はプロトコルあるいはプラットフォームの将来を決める提案に直接投票をすることができます。ガバナンストークンを持つことで、保有者は発言権を持つことができ、DAOの変更、提案、決定に関する投票権を持つこともできます。

DAO

自律分散型組織(DAO)はメンバーの総意で定めたルールで運営している組織あるいはインターネットベースのビジネスのことで、全てがスマートコントラクトの中でコード化されています。トレジャリー(※11)、提案、決定へのアクセスは全て投票にかけられ、投票者は多くの場合ガバナンストークンの保有者です。

(※11)トレジャリー:treasuryは英語で国家や企業の「財務」を意味するが、この場合は、コミュニティの資金、収支、シェア等、コミュニティの財政や財務全般を意味する。

引き続き、皆さんからの質問を受け付けています!

(元記事)Blockchain Basics - for Creators

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